伊藤慎一のつぶやき

仙台市にあるセントラル第一歯科クリニック院長のブログです

死ぬまでに聞くべきレコード7

チェロの名曲はたくさんありますがサンサーンスの動物の謝肉祭の中の白鳥は最も有名です。

 

いかにも白鳥が優雅な姿で湖面を泳ぐ様をほうふつとさせるこの名曲には幾多の名演が挙げられますが、こちらは外盤ではなく日本のコロンビアデンオンに若き日の藤原真理さんが入れた録音がお勧めです。

日本人しか出せないような繊細で優雅な弾き方には何度聞いても感動を覚えるのです。

 

チェロではほかにもバッハの無伴奏チェロソナタがありますがこちらはチェロの巨人パブロ・カザルスにより発見された曲として有名です。

しかしカザルスのレコードは演奏中にウンウン唸る彼の声が煩わしく私の推薦はフランスのチェリスト、モーリス・ジャンドロンです。柔らかな音色でまるで舞踏会で弾かれているような優雅な音色にうっとりとさせられること必定です。

 

もう一枚チェロのレコードからゾルタン・コダーイの無伴奏チェロソナタが挙げられます。こちらは名手ヤーノシュ・シュタルケルの二度目の録音がベストです。録音をバルトークの息子のピーター・バルトークがアメリカのピリオド社に入れたもので、モノラルながら松脂の飛び散る音がする!と発売当時大評判になった名盤です。中古市場でも原盤は相当な高値で取引されているのがその証拠です。

CDではなくぜひレコードでお聞きください。アナログの凄さはこれで明らかになるでしょう。