伊藤慎一のつぶやき

仙台市にあるセントラル第一歯科クリニック院長のブログです

死ぬまでに聞くべきレコード5

ロッシーニと言えばベートーベンと同時代の人ですが、軽く美しい旋律で彼の作るオペラは当時大評判でベートーベンをしのいでいたそうです。

 

美しいメロディーを紡ぎだす能力というのは先天的なものらしくモーツアルトやベートーベン、それにロッシーニらは若いころからその能力に秀でておりました。

 

巷でのロッシーニは歌劇ウイリアムテル序曲で有名ですが私も子どもの頃に見たアメリカのテレビ番組のローンレンジャーで、番組の始まりに流れる勇壮なこの曲が大好きでした。「ハイヨー!シルバー」でわかる人は70歳以上です(^^)。

 

その彼がわずか12歳の時に作曲したと言われているバイオリンソナタは極めて美しい曲です。隣の音楽家に作曲法を教わってすぐに書き上げたと言われるこの曲は古今東西のあまたの演奏家によりレコードが作られてきましたが、ベストの一つはフィリップスに入れたサルバトーレ・アッカルドのバイオリン曲です。

最初にCDで聴いた時にあまりにも美しい演奏に仰天しレコードを探しましたがありません。

 

フィリップスではあまり売れないだろうとたくさん発売しなかったのです。

やがて音も演奏も極上のこのレコードはコレクターズアイテムとして世界中にその名を広めていくことになります。

 

今では10万円以上で取引されていますがCDさえも数万円の値付けがされているのには驚きです。苦労して日本盤と外国の初期盤を数セット集めましたが、かかった費用をしのぐ美しい音に満足しています。ヤフオクでは「ロッシーニ・アッカルド」と入れて検索してみてください。運が良ければ手に入れることができるでしょう。

 

別にオーケストラヴァージョンもありこちらはフランス人のルイ・オーリアコンブの指揮するトゥールーズ室内管弦楽団がベストです。こちらはゆったりと素晴らしい響きで感動しますが実際この音楽が演奏された当時の宮廷の大広間で録音されたそうです。

 

最近見つけたのでは同じくフィリップスに入れたアカデミー室内管弦楽団の物が秀逸でした。