その昔小学校の音楽室の壁に貼ってあったのは音楽の父バッハと音楽の母ヘンデルの肖像画でした。
なぜ男のヘンデルが母だったのか?はいまだに疑問ですが(笑)、ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルは生粋のドイツ人男性でした。
歌劇セルセの中の「オンブラマイフ」はつとに有名で、日本でもCMでメトロポリタン歌劇場の歌姫黒人のキャスリーン・バトルが歌い大ヒットしましたから御存じの方も多いでしょう。
その他彼がイギリスで作って大成功した歌劇リナルドの中のアリア「涙の流れるままに」も名曲として世界中の著名な歌手のレパートリーになっています。
日本では美しい森麻季さんの素晴らしい歌をCDで聴くことができ愛聴しています。
その大作曲家ヘンデルのこれはという曲を一つ上げるとすれば、バイオリンソナタ4番の旋律になります。
こちらはルーマニア生まれの美人バイオリニスト、ローラ・ボベスコが入れた「バイオリンの黄金時代(L’age de violon)というレコードが有名で、まるで豪華絢爛な宮廷のサロンで弾いているようなたおやかな名演で酔わせてくれます。
私は都合6枚所有しておりますがそのうちの二枚は日本のテイチクから出たものです。
日本盤ですが外盤に負けていないのが日本の技術者の素晴らしい所で感謝するばかりです。
外国の初期盤は現在ほぼ入手が不可能で先日ネットでは19万の高値を付けていましたが、それに値するレコードに間違いはありません。私が手に入れた時は6万ほどでしたから以前から高かったですね。
それでもヘンデルのソナタ4番がボベスコが一番かと言えば実は前述のエネスクの演奏が一番なのです。
元はSP盤ですので入手はさらに困難ですが、以前からartoi盤で復刻したものをレコードで入手は可能でした。
こちらは二十数年前に知り合いになった飯田橋にあったライエルマンという古レコード屋のご主人の佐藤さんに教えられたものでした。
この方にはいくつもの名盤を教えていただきそれからのコレクションの道しるべになった重要な方ですが今はどうしているのかわかりません。
CDでも出ているのでAmazonかヤフオクで探してみるといいですね。
そのSP盤を数年前にヤフオクで偶然入手でき天にも上る気持ちでした。
そのためにドイツ製のレコードプレーヤーをSP盤専用に一台新調したほどですから気持ちはお分かりいただけることでしょう。頭のおかしい人はしょうがないですね(^^);。