伊藤慎一のつぶやき

仙台市にあるセントラル第一歯科クリニック院長のブログです

ブラームスを聞く

先週の土曜日、仙台フィルハーモニーの演奏会に行きました。

出し物はブラームスのピアノ協奏曲一番と交響曲四番です。

 

ピアノは20年前にモーツアルトピアノコンクールで優勝した女性で、男性的な力強い力演で聴いていて肩に力が入りました(笑)。

 

シンフォニーの方は仙台フィルとも思えぬ強い音が出ていてまるでシカゴ交響楽団みたい。随分腕を上げました。

 

でもなんだか聞き終えてへとへとになり、別荘に行ってDVDで「ベートーベン不滅の恋」を見て、バックに流れる美しいベートーベンの曲を聞いてブラームスはつまらない作曲家だったと改めて確認しました。

 

ベートーベンは耳が聞こえている間の作曲はごくわずかで、ほとんどの名曲は耳が聞こえない中で作り上げたのですから想像を絶する快挙です。

 

ベートーベンのバイオリン協奏曲の第二楽章や交響曲七番の第二楽章の美しさは何に比較できるでしょう。

これに比べるブラームスの曲や楽章はありません。

 

風采の上がらない小太りの小男だったと言われるブラームスは、エヴェレストのようにそびえたつベートーベンと言う巨峰を目の前にして生涯恐れおののきながら作曲を続けたのです。