四年前まで仙台フィルの常任指揮者だったフランス人のパスカル・ヴェロさんが昨晩日立システムズホールで指揮棒を振りました。
仙台フィルを離れてから日本各地で客演指揮者として活躍していましたが、最近ではサントリーホールでサンサーンスの第三交響曲を振り仙台フィルを存分にドライブしていたのは記憶に新しいことです。
昨年奥さまを亡くされたとかでお顔に延ばした白いひげもなんとなく年を取ったなあと思わせて感傷的でしたが、肝心の演奏はストラビンスキーのぺトリューシカと言う極めて演奏の難しい曲を色彩豊かに描いて感動的でした。
仙台の聴衆はベートーベンだと集まりますが近代ロシアやフランス物には冷淡で昨夜も空席が目立ちました。
ヴェロさんがベートーベンやモーツアルトばかり振っていたらまだまだ常任指揮者でいられたでしょうが彼はモーツアルトなんて大嫌いなのです(笑)。
一緒に食事をした時そう言っていましたから確かなのでしょう。
翌日パーティーがあったのでお花はやっても捨てられるだけなので藤崎からチョコレートを買って手渡ししてきました。
次回も元気で会いましょう。
ベルリンフィルは一年を通して近代作曲家の曲を演奏し続けて聴衆も支持をして毎回満員です。
仙台も早くそのような文化的先進地域に脱皮されることを願います。