昔はレコードでしか聞けなかった演奏家の実際を映像で見ることのできる現在は素晴らしいものです。
昨夜は大好きなクリスチャン・ツイマーマンの弾くベートーベンを見ました。
自分で指揮も行った弾き振りのベートーベンピアノコンチェルトの1番と2番。
それに生前のレナード・バーンスタインが指揮を行った3番のいずれもウイーンフィルハーモニーがバックの3曲です。
バーンスタインは素晴らしい指揮者でしたがこの後惜しくも亡くなっています。
ピアニストの指先やしぐさを大写しで画面いっぱいに見ると、彼がいかに繊細な弾き方をしているかがわかります。
バックの響きがいかにもウイーンフィルの豊潤さで、昔イッセルシュテットが指揮したバックハウスのベートーベンと音が瓜二つなのに驚きました。
指揮者が変わっても伝統の響きは変わらないのですね。
鍵盤の師子王と呼ばれた大ピアニストのバックハウスの盤はいまだに私の一番の愛聴盤で、これによってクラシックの開眼を見た思いで深い盤でもあります。
何時か仙台フィルでもヴェロさんの指揮でこの曲をツイマーマンのピアノで聴きたいものです。
近いうちに仙台に新しい音楽ホールができるという噂があります。現在の国際センターがある隣あたりだそうです。
まだまだへたくそな仙フィルですが、こけら落としにはぜひ世界一のピアニストの演奏をお願いしたいものです。