6月1日仙台フィルの桂冠識者パスカル・ヴェロさんの振るコンサートがサントリーホールで行われました。
オーケストラは仙台フィルハーモニーです。
年に一度のお上りコンサートで昨年はバイオリンにギドン・クレーメルを呼んで演奏したから大したものです。
曲目はオールフランス物で、最初の二曲がプーランクの作品で二曲目に壮大なパイプオルガンの入った大がかりなものでサントリーホール作り付けのパイプオルガンが荘厳な響きを醸し出しておりました。
最後にベルリオーズの幻想交響曲が演奏されましたがこちらはいつもの耳タコのにぎやかな曲。
ガチャガチャして素人には受ける曲です。
最初に全休止の音符があるのは作曲者がアヘンか何かで意識が飛んでいるときに書いたスコアだとヴェロさんに教わった記憶があります。
レコードで昔良く聴いたのはミュンシュ指揮のパリ管のEMI盤とアバド指揮のシカゴフィルのドイツグラモフォン盤の二つ。
最終楽章が大変な迫力で、オーディオ的には面白い曲ですがベートーベンの深みは全くない個人の心理描写をスコアに書いただけのつまらない作品です。
いつもはS席で15000円くらいするのを大安売りで8000円にしたので会場は満員でしたが、途中で飽きて帰る人がちらほら見られました。
田舎のオーケストラでごめんなさいね。
結局ヴェロさんをもってしても幻想はうるさいだけでつまらない曲でしたが仙フィルは精いっぱい頑張ったようです。
笑って許して。
出口で仙フィルの事務所のHさんからヴェロさん指揮のサンサーンスのピアノ協奏曲のCDをいただきました。
ありがとう。来た甲斐がありました(^^)。