最近レコードでなくYouTubeでの画面で音楽を聴くことが多くなってきました。
何より大画面で7本のスピーカーで聴く音楽や演奏は臨場感に溢れ、まるで目の前で演奏しているような錯覚に襲われます。
画質も4Kと極めて美しく美人演奏家はさらに上手に聞こえるから人間心理と言うものは不思議です。
もう耳だけで聴く時代は終わりを告げました。
長いこと莫大な費用をかけて追及してきたオーディオの世界も素晴らしいのですが、様々な演奏を実際の会場で見ている感覚はなかなか普通のオーディオでは体験できません。
嫌いだったアルゲリッチがハンガリーかどこかのホールで楽しそうにオーケストラと弾くベートーベンのピアノコンチェルト一番で大好きになった事もありました。
実演は聴衆の魔力で演奏家にインスピレーションを与えるようです。
そういえば激賞されたアルゲリッチの「夜のガスパール」を出来上がったレコードを聴いた本人がひどい出来だと頭を掻きむしったそうですから評論家なんてものは当てになりません。
クラシック音楽はYouTubeで息を吹き返したといえるでしょう。