伊藤慎一のつぶやき

仙台市にあるセントラル第一歯科クリニック院長のブログです

アドレナリンの差

オーディオの友人からショパンコンクールで二位に入賞した反田恭平さんの演奏が朝五時のNHKであるとの知らせを聞き早速録画して見てみました。

 

スタジオ録画で自分の経歴なども話し、ポーランドのショパン音楽大学で研鑽を積んでショパンを上手に弾きたいと思ったそうです。

 

肝心の演奏はコンクールとは変わって少しクールな感じ。

やはり失敗が出来ない追いつめられた気持ちで聴衆も大勢いる中での演奏とは違いました。

まあ上手なピアニストと言う評価です。

 

やはりアドレナリンがたくさん出る緊張感がないとこの人は本来の地力を発揮できないと思いました。

 

そういえば過去のショパンピアノコンチェルトの一番のお気に入りは、1975年にショパンコンクールで優勝したばかりの若いクリスチャン・ツィメルマンがこれもソ連からの亡命指揮者キリル・コンドラシンがオランダの名門アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団をバックに従えた空前絶後の名演でしたからやはり実況録音が一番のようです。

 

レコード評論家が激賞するレコードにいいものはほとんどありませんが、これは多くがスタジオ録音でしかも大メーカーのひも付き評論だからです。

 

名演のレコードは本には書いて無く、自分で探さないと何ともならないということです。