だいぶ前になるがスイス製超高級オーディオメーカーのゴールドムンドの140万のCDプレーヤーの中身がわずか2万円のパイオニア製DVDプレーヤーとそっくりだというので大騒ぎになったことがある。
中身をカメラで撮って紹介した人がいてたいそうな騒ぎになり、結果そのメーカーは日本から撤退の憂き目にあったが悪いことはできないものだ。
知人でオーディオを自作できる高専出身の極めて頭脳明晰な人が昔いたが、彼の話ではCDプレーヤーの中のDAコンバーターと言う心臓部は5000円もあれば簡単に作れるよとのことだった。
CDはアナログレコードを長く聴いて来た耳にはひどくお粗末で音が悪く当初はがっかりさせられたものだが、少しずつ良くなって今ではアナログまでもう少しと言うところまで来ているが無限デジタルのアナログには原理的に絶対に追いつけない。
ハイレゾと言うダウンロードで最高の音が聴けると触れ込みの物もあるが最高級の機器で我が家で聴いてみても幽霊の様で実態感に乏しい。
画像はドットで決まるので映像はデジタルがアナログより優れているが音はダメだ。
耳のメカニズムはデジタルの不自然さを簡単に見破ってしまう。
だからいまだにレコード集めは止まる気配もありません。
いずれ歳をとって手が震えて来たら仙台市にでも寄付したいと思っている。
売られている分厚いオーディオ雑誌はほぼカタログ誌になって評論家のいうことを信じるものは少ない。
クラシック音楽後進国の日本で音楽を文化としてとらえられない悲劇がオーディオには常にまとわりついている。