大谷君が帰って来たと時期を同じくして、今までのオーディオ機器の概念を大転換させる英国リンプロダクツ社製のデジタルオーディオ機器DSMが我が家に導入されました。
今までもデジタルオーディオ機器はCDプレーヤーや少し高級なSACDプレーヤー、それにCDのリッピング(読み込み)やレコード会社からのダウンロードで従来の音質を極限にまで高めたと言われるPCオーディオがすそ野を広げてきました。
でもマニアにははっきり言ってどれもが物足りない音質。
ちゃんとしたレコードプレーヤーで再生すると相変わらず音は漆黒のくるくる回るレコードの独壇場でした。
きめ細やかな漂い感がデジタル機器では全く出てこないのです。
これは業界人ならだれでも知っている事実ですがデジタル全盛のいま異を唱える評論家や販売店はほとんどありません。
音の悪さは恐らくアナログをデジタル化するときの量子化ひずみが原因でしょう。
それがコロナ禍で半導体から自国生産に切り替わらざるを得なかったイギリスグラスゴーのリン社から、究極の分解能を持つと現時点では断言できるオーディオ機器のDSMが発売になりました。
アイフォンのダウンロードで十分と言う人も山ほどいるのは承知ながら、音質を追及してやまない一部の常軌を逸した人達用に開発されたのが本機です。
生産量が極めてわずかなため、希望者にいきわたるまではまだかなりの時間がかかりそうですが、昨晩オーディオ店の方と一緒に聴いた限りではまだ本調子ではないにもかかわらず、シナトラの声がリアルリアル!でこれは絶対に売れる。
ツイメルマンのピアノの音も、弾いている指先や周りの残響音迄クリアに見えるほどの解像度です。
でも恒例のオーディオ雑誌社の選ぶ年間ベストテンにはどうも入らない見込み。
大人の事情があるようです笑)。