昔はアナログディスクでそのあとがCD。
でも最近はそのような袋や箱に入ったパッケージメディアと呼ばれる商品でない、
ネットでダウンロードした音楽を聴く時代になりました。
特にハイレゾと呼ばれるものはレコード会社からネットで直接すごい解像度のものが買えるので、
究極の音楽ソフトなどとほめそやされていますが、事はそう簡単ではありません。
帯域を伸ばしまくった音楽ソフトは総じて音の味が薄く、神経質なものが多い。
知人の大金持ちは今や音楽ソフトはすべてハイレゾにしなければ聴く気がしないそうですが、
実際うかがって聞いてみたらやはり素晴らしい解像力だが高い方に気になる芯がある音。
いいけどもくつろげないのですねこれが。漂う浮遊感がない。
世の中の自然はすべてアナログです。
物理法則に従っているのはアナログでデジタルは虚構の世界、と断言した高名な技術者がいます。
もう亡くなった寺垣武さんです。20年以上前に東京のご自宅に伺って随分薫陶を受けました。
ですから音は今でもアナログが一番ですが最近ドイツ製の高級CDプレーヤーを聴く機会があり、
余りの素晴らしさに急遽導入を決めました。君子は豹変するのです(笑)。
ブルメスターと言います。
中身はやはりオランダのフィリップス社製のピックアップが使われていました。
音の良いものは昔からフィリップス製と相場が決まっていたことが今回も証明された格好です。
ドン・キホーテの旅は続きます。
フィリップスハイエンドメカCD2Pro搭載の美しいプレーヤーは
音も極めて美しい。ハイレゾが裸足で逃げ出す素晴らしさにうっとりです。