伊藤慎一のつぶやき

仙台市にあるセントラル第一歯科クリニック院長のブログです

善人なおもて往生を遂ぐ、いわんや悪人をや

歎異抄にあり弟子を一人も取らなかった親鸞聖人の言葉として知られるこの言葉ですが歯学部の同級生を見ると善人ばかりが早くこの世にさよならをしているのを見るにつけ何とも言えぬ感慨にふけります。

 

大学の教養部から学部に上がってまもなく、優秀で正義感も強かったA君が自殺したらしいという噂を聞いた時はショックでした。季節は桜の花が満開から散り始めた五月の連休の後です。理由は今も不明のままです。

 

次は今から十年ほど前のこの時期でしたかガンで福島の男が逝ってしまったという報告がありました。同級生でただ一人開業医の息子で、父上も息子の大学合格後にその卒業を待たずして早世された早死にの家系だったようですが学食でカレーライスを二口で食べカレーは飲み物だと豪語する豪快な男でした。いい男でした。

 

そして数年前にやはり男らしくて豪快な性格のY君が希少ガンで亡くなったと教えられました。だいぶ前に私が幹事をして開催した同級会でわがままなことを言う同級生に懇々と諭していたのはいい思い出です。ワインをこよなく愛し自宅で奥さまの素晴らしい料理で仲間と楽しんでいるのをホームページで見ていたので急逝の知らせには驚きました。誰よりも丈夫そうだったのに人生は不平等です。

 

卒業後に滅多に会うこともない同級生ですが、私見では良い人から先に逝くようで物悲しい思いです。

 

三人ともに大往生を遂げていることを心より信じます。