大学を卒業して40年以上たちました。
卒業後に大学では臨床の技術はほとんど教えられていなかったことに愕然とし、
週末を利用しては上京し名人に教えを乞うたり、休診して欧米に勉強に行ったものでした。
だからほんのわずかな技術の向上にも多くのお金と時間それに体力を消費したものです。
これは大学に残り、のほほんと時間を無駄にした人にはわからない世界です。
さて同級生で大学院に行ったものはわずか一人きり。家が歯科医院で裕福な男だけであとは皆開業医に勤めるか数人は大学に残りやがて開業したようです。その彼も一番最初にがんで亡くなりました。
60歳を過ぎたころから亡くなったり病気で廃業する人が増えました。
元気なうちにと早めの店じまいをした人も二人います。
さっぱり利益が出なくて辞めたものもいますし、もういいやときっぱり面倒な仕事におさらばした夫婦もいます。
でも勉強すればするほど歯科の仕事は楽しい。
年金を当てにして隠居するのはもったいないのです。
昔からの患者さんに息子を紹介すると皆喜んでいます。この後も安心して見てもらえるという気になっていることを願います。
同級生諸君。もうひと踏ん張り頑張ろうね(笑)。