先日のだやさんにより我が家に持ち込まれた前代未聞の素晴らしいフォノイコライザーを聞いて、改めて街のジャズ喫茶の音の貧弱さに涙しました(苦笑)。
日本全国に古ぼけたジャズ喫茶は星の数ほどありますが、多賀城に出来た素晴らしい造りのジャズ喫茶のパラゴニアンや、伊豆沼のほとりにたたずみNHKの朝ドラの関連施設としても有名になったコロポックルを除き総じて美しさや清潔感にかける貧乏くさい所が多い気がします。
薄暗い室内に紫煙が漂い、難しそうな本を読むふりをしている(笑)男性客で占められているというのがジャズ喫茶のまあ一般のイメージでしょう。
その点上記の二か所は高い天井と窓から降り注ぐ明るい日差しに包まれて、音楽を聴こうという気にさせられる稀有なお店です。
今はコロナで閉店中と言う一関の蔵を改造したジャズ喫茶が皆のあこがれでありまた目標でもあるようで、スピーカーはアメリカのJBL、プレーヤーはイギリスのリン、カートリッジはシュアーのタイプⅢと言うのが判で押したような構成です。
でもリンは慣性質量が小さいために音に重量感がありませんし、シュアーはこちらも重厚感に欠ける音ですからシンバルにはいいがベースには役不足。
世の中にはもっともっといいプレーヤーもカートリッジがあるのですがジャズ喫茶を志す人の中には一関の音と装置が固定観念として居座ります。
凝り固まった想念から脱却したいとも思わないでしょうが、より良い音を求めてオーディオ店に通われるのもひとつの方法だと思いますよ。
とりあえずは新しいフォノイコライザーで飛躍を!