40年以上前、海外のオーディオ製品は一部を除き高値の花でした。
それが現在はオークション市場の活発化とともに庶民の手に入る事が出来るようになりました。
ブラックフェイスに光り輝く緑のイルミネーションはアメリカ・マッキントッシュのシンボルカラーです。
給料が数万円そこそこの時にそれらは数十万円から百万円のプライスタグが付けられており貧乏学生の手の届くものではありませんでした。卒業後にいくばくかのお金をいただくようになっても事情は同じです。
それが現在、出品者を選べばお得なお値打ち品が庶民に手の届く範囲でも手に入れることができるのです。
そうはいっても中古品。故障はつきものです。下手すると買った倍もの修理代がかかるのを覚悟しなければいけないのも頭の痛いことです。
今のメインシステムに組み込まれているアンプはスイス製の新品でしたが数年経ったらドカンと言う異音を立てて壊れてしまいました。
修理代はなんと百万円!安い軽自動車が買えそうです。
それはさておきヴィンテージで買ってもいいのはスピーカーです。構造が単純なのでスピーカーユニットのエッジがぼろでなければその後も十数年使用可能です。
自宅のメインスピーカーは1950年代初めのまさにアメリカンヴィンテージ。
のだやの本店で売らないというのを無理を言って売ってもらいました。
いまだに世界最高性能を誇ります。
あちこちトラブルも経験しましたが最後に鶴岡の修理専門の方にすっかりオーバーホールをしていただいて絶好調です。
良いスピーカーは一生ものです。
知り合いでどういうわけか半年ごとにスピーカーを買い替えて悦に入っている方がいます。
いつまでもメインスピーカーが決まらないのです。これは不幸です。
何回買い替えても最後は同じ音にして満足されているのでこれは音楽を聴くのではなくそういう音作りが楽しいのでしょう。
趣味はいろいろ幅広いなと思わずにはいられません。
安いヴィンテージスピーカーは絶対のお勧めです。オシロスコープやコンピューターで作った音ではなく人の耳が作り上げた芸術品だからです。