伊藤慎一のつぶやき

仙台市にあるセントラル第一歯科クリニック院長のブログです

ハイエンドは音が悪いのか

オーディオ機器で超高額で庶民にはまず手に入る機会のない(中古は別)機器をハイエンドと呼ぶ習わしが定着しています。

 

押しなべてアンプはでかく重く、発熱量もすごく、電気代が一体どれだけかかるのか心配になります(笑)。

 

スピーカーはほとんどが横幅が狭く高さが高いトールボーイ型で、スピーカーボックスもひどく硬い合板か物によっては金属の物もあります。

 

これには理由があってスピーカーユニットだけを純粋に鳴らし、スピーカーボックスの箱鳴りを嫌った設計です。

 

でも聴いてみるとどれも澄んだ綺麗な音だが音楽のファンダメンタルな響きやふくよかさと言った要素がすっかり取り去られていて、聴いていてちっとも楽しくなくくつろげない。

 

どんなに硬い材料でも力を掛ければ変形するのは固い鉄の棒に手で力を少し加えただけで変形が見られることからも明らか。完全にスピーカーユニットだけを鳴らすなんてできないのです。

 

だから近視眼的に人間の心地よいという感覚を無視して測定器の様なスピーカーやアンプを作るのは間違いだと気が付きます。

 

YouTubeに「ハイエンドの音は悪いのか?」と言うのがアップされていて、こちらは英国のオーディオ評論家の言葉を紹介しているものでした。

 

20年前にすでにそういう論文が出ているのには驚きましたが、本当に良い音を聞きたい人には現代の最先端技術は疑問がいっぱいだったことを知り感慨無量でした。

 

我が家のスピーカーは1952年生まれのモノラル時代のスピーカーですが、でかくて箱が物凄く振動しますがそれが心地よいのです。

 

その他にも小型のもので箱鳴りを上手に取り入れた英国製のスピーカーたちが音楽を生き生きと鳴らして楽しませてくれています。

 

ハイエンドは立派だけど楽しくない、そのご意見に激しく賛同いたします。