伊藤慎一のつぶやき

仙台市にあるセントラル第一歯科クリニック院長のブログです

戦争と健康保険医

今の日本では健康保険医の認定を得ないで診療していくことは大変な困難を伴っている。

 

戦後の貧困期に医者や歯医者は健康保険の無い状態を過ごしてそれなりに生活をしていたが、国が制度として医師会や歯科医師会に頭を下げて雀の涙ほどの診療報酬で貧しい日本国民が医療を受けられるようにしたのはアメリカ進駐軍の要望であった。

 

自国のアメリカで成功したことのない国民皆保険と言う大胆な制度を日本に実験的に持ちこんだのだ。それからもずっとオバマが大統領になるまでアメリカでは幾度も現れては消えて結局いまだにうまく行っていないのは皮肉だ。

 

歯科医師は橋本龍太郎に対する会の闇献金が表ざたになってからすっかり国の言うがままになり下がり、金属を使った治療や入れ歯の治療は金属価格の高騰でずっと歯科医の持ち出しの大赤字状態が続いている。歯科医は保険の歯を入れたくなくても国との契約で断ることはできない。いやならやめてくださいと言われるのがおちだからだ。

金属の代わりに導入されたプラスチックのクラウンやインレーはひどい代物で数か月から一年で壊れてしまう運命にあるのは臨床を観察しているとよくわかる。

 

保険の改定のたびに良く使われる項目は点数が減ったり無くなったりを繰り返し、使われない難しい治療に高点数が入り実質アップをしたように見せかけているのが実情だ。

 

学校を卒業したばかりの歯科医師には公的な研修の場もほとんどなく卒後研修と言う名の眺めるだけの見学制度があるだけで途方に暮れさせている。

 

自分でどこかで懸命に勉強し保険でなくても食べて行けるだけの技術を習得するのは容易ではなく、就職難民が巷にはあふれている。

 

悪いことに日本が戦争にでもなれば健康保険医は皆強制的に戦病兵を診る義務が課せられているが、経営には全く国は関与してくれない。国がすこしも懐を痛めない制度これが現在の健康保険制度なのだ。

 

とこれは昨日大先輩からのメールにあった言葉です。

 

中国の習近平が台湾を攻めることがあれば必然的に戦火は日本にも飛び火するでしょう。

 

尖閣諸島は武器を持った民兵に占領され沖縄は次の攻撃目標になること必定で日米安保条約が直ちに発動いたします。

 

歯科医も医者もみな戦いに傷付いた国民の治療に駆り出されるでしょう。

 

健康保険医の将来はどこまで行っても暗い。