伊藤慎一のつぶやき

仙台市にあるセントラル第一歯科クリニック院長のブログです

石原慎太郎死す

芥川賞作家で衆参議院議員さらに東京都知事も歴任した石原慎太郎さんが亡くなった。

昔ホテルニューオータニの渡部昇一塾でお話を伺ったことがあるが、その時自分の後継者に櫻井良子さんをと思い口説いたが国の行く末を論じたいと断られたと話していた。

その時今の日本はまともなのは女性ばかりで男はろくなのがいないと笑っていたが、橋下徹さんを本気で総理に担ぎ上げたい雰囲気だった。

 

青嵐会を作り田中角栄の金権政治を痛烈に批判していたが、何かのパーティーで角栄に石原君こっちに来て話そうよと呼ばれて行ったら恨みがましいこともいやみも言われずに、とても人としての器の大きさを感じたなあと後年話していた。

 

政治家は極論すれば国民の生活向上をしてくれる人であれば汚職をしてもなにをしてもいいのだとイギリスの政治史を読むとよくわかる。

 

イギリスが最も栄えた時は時の首相が徹底的にわいろで対立政党を丸め込み、決して戦争をしなかった時だとある。

結局金権政治をたたかれて失脚したがそれ以降のイギリスは転落の一途をたどったという。

なにやら田中角栄を思い出させる逸話だ。

 

後年石原慎太郎は「天才」と言う本で角栄を激賞したが、政治家としての経験を長く積んで思うところ大だったのでしょう。

 

日本の政治家はすっかり小粒になりましたがこれは明らかに国民性と連動していると思われます。