国際的な奉仕団体ロータリークラブでは全国をいくつかの区割りにしてそこにガバナーと言う名の統治者を置いている。
会社で言えば社長か会長。
任期は一年で通常各クラブの会長経験者で入会後7年を過ぎたものが選ばれる。
最近はこの2520地区も人材不足と言われなり手がいないという噂だ。
自分の仕事をほっぽり出してアメリカのサンディエゴまで夫婦で研修旅行に出かけ、帰ってきたらこれも一年をかけて各地のロータリークラブを訪問し運営状況を見て回るのが仕事だ。
2520地区は宮城と岩手が合併させられてできた地区だが、ガバナーは広大な範囲を見て回り最後にその苦労をねぎらうためもあってか大掛かりな地区大会と言うお祭りが例年4月に行われる。
そのお祭りは原則としてロータリアンは全員参加がほぼ慣習となっており、その参加費で前日から飲み食いが行われる。
で、今年はコロナ禍もあり開催が危ぶまれていたがガバナー事務所とその取り巻き連中は是が非でもやりたいと伝えてきた。
頭のあったかいのはどこにでもいるが、この非常時に大勢をホテルに集め感染の危険まで冒してやる必要はないのは火を見るよりも明らか。
ましてや世界はロシアの暴挙に義援金で立ち向かおうとしているさなか。
もし自分がガバナーだったらその集めた金を全部ウクライナ大使館に寄付し、こういうわけで今年はやりませんと言うだろう。
知恵は生きてるうちに働かせるものだ。