伊藤慎一のつぶやき

仙台市にあるセントラル第一歯科クリニック院長のブログです

悪質な性加害企業の存続

昨日、午後からのテレビはジャニーズ事務所の話題でいっぱいだった。

 

BBCが放送した「ジャパンポップスの捕食者」というテレビの内容は綿密な取材に基づく極めて詳細なもので、それまで知らぬ顔の半兵衛を決め込んでいた当のジャニーズ事務所も日本マスコミもこれを無視できない大混乱に陥った。

 

長年にわたる故ジャニー喜多川による少年たちへの性加害は数百人から下手をすると千人単位に及ぶと思われ、タレントの宣伝効果で甘い蜜を吸ってきた業界には強烈なカウンターパンチとなった。

 

元検事総長を筆頭とする調査委員会は同族経営の不透明さとともに業界を挙げて隠ぺいしてきた不祥事を鋭く批判し、社長の交代と被害者への補償を求める見解を公表し世の喝さいを受けた。

 

で昨日の事務所の回答。

 

会社名は変えず社長は交代するが全株式を持つ株主として前社長の藤島ジュリー景子氏はそのまま取締役としては残りこれから上がる利益はすべて元のまま受け取るというというにわかには信じられない目を疑う内容の発表だった。

 

これはユダヤ人を数百万人も虐殺したヒトラーや罪のない自国民を数千万人も虐殺したスターリンが死後もその名を冠した企業を運営していくのと同じことで、被害に遭った元ジュニアはもとより、常識ある人間には到底容認できないことであろう。

 

自らが街頭で物色し、これはと思う子供を事務所に入れてさんざん性加害の限りを尽くしてデビューさせ、上がった莫大な利益をほぼ一族で独占してきた芸能史に例を見ない悪徳企業が名前を存続して活動を続けていくという。

 

今テレビで名前を売っているジャニーズ事務所のタレントたちはすべて氏のお気に入りの子供たちだったわけだから、本人が否定しようとも何らかの被害は受けているのだろうと誰でも推察できる。

ジャニー喜多川の小児性愛というのは立派な病気であり行為は紛れもなくとてつもない犯罪です。

 

事務所の解体は欧米なら当然で、その事務所とかかわったというだけで欧米では社会的に抹殺されるのが普通。また被害者への補償も一人一億としても数百億円に及ぶと考えられる。

 

社長の首のすげ替えでお茶を濁すことは到底許されないことだろう。

 

これからの事態の行く末を、固唾を飲んで見守っていきたい。