伊藤慎一のつぶやき

仙台市にあるセントラル第一歯科クリニック院長のブログです

レスキューインプラント

世界中に百社以上あるというインプラントメーカーですが、玉石混交でピンからキリまで。

 

昔インプラントを手掛けたころ大宣伝で一世を風靡したのは京セラのサファイヤインプラントでした。

日本中で講習会をやり患者さんから七万円を埋入費用として受け取ってください旨まで指導され(笑)、今なら独禁法に引っかかるなあと懐かしく思い出されます。

 

天然歯に連結するのが必要条件だったため無歯顎には使えず、そちらは大掛かりな骨膜下インプラントで対応したものです。

 

その後アメリカの学会でブレードインプラントを知り随分埋入しましたが今でもお使いの患者様もおられるので初期の物としては可もなく不可もなくと言ったところでしょう。

後日スウェーデンの大学に歯周病の勉強に行った際そこでインプラントの研究もしているのを知りあまりにも素晴らしい実績に驚きシステムをすっかり変えたのは今に至るインプラント治療の道しるべになっています。

 

様々なインプラントを扱ってきましたが骨組織がぜい弱で生着せず撤去に至ったり、長い間に感染がおこり撤去に至ったものがぼちぼちでてくるとレスキューインプラントの必要が出てきます。そんな時に真っ先に選択するのはストローマンインプラントです。

 

値段も他社に比べて高いが今まで脱落した記憶はありません。特に弱い骨には効果的なので骨粗鬆症気味の方には迷わずファーストチョイスです。

 

普通の骨質や硬い骨質にはできるだけ表面性情が穏やかで感染に強い製品を使用しながら、疑問の残る骨質や撤去した後は必ずこちらを使用しています。