恐らくは日本で昔発売された安いインプラントだと思うのですが、ひどいインプラント周囲炎で来院された方のインプラントを撤去しました。
原因は一義的には患者さんの定期健診を一度も受けていなかったことにありますが一概にそうとばかりも言えないのは当院で30数年前に入れたブローネマルクインプラントが全く異常無く機能しているのに遭遇するからです。
記憶の糸をたどれば日本製のそれは表面性情を極めて荒くして骨との付きを良くしたとうたっていたはずです。
同じような製品でハイドロキシアパタイト処理を施した外国製のインプラントが5年後から急にインプラント周囲炎が増え脱落が相次ぎ日本以外では発売されなくなったこともありました。日本はいつでも姥捨て山です。
骨質の弱い所には迷わずストローマンインプラントですがこちらは脱落率ほぼゼロが素晴らしい。しかし表面性情が比較的荒く長期的に多少の心配もあります。
骨質が良好ならどれでも良く、ハイブリッド構造の外界との境が研磨してあるスリーアイのオッセオタイトが現在のインプラントではベストでしょう。
一度入れたら一生使っていただくために長い間の経験を生かして毎日のインプラント治療にいそしんでいるのです。
12月の今年最後のオールオンフォーの上部構造装着が楽しみです。
来年も良い患者様に出会うことを楽しみにしています。