なにやらウルトラマンみたいなネーミングで可笑しいが、新しいノーベルのインプラントはネック部が歯肉親和性が高く下に行くほど粗造で骨の親和性が高い陽極酸化処理の新しいタイユナイトインプラント。
ウルトラマンのように力持ちで正義の味方ならぬ歯科医師の味方になるかどうかはこれからの臨床の結果次第です。
それでも術後の歯肉の色は綺麗でよさそうです。
完全には信じきれないのは今までずいぶん画期的!と宣伝されて間もなく欠点があらわになり消えていったインプラントが多いから。
アメリカ製のバイオホライゾンも歯肉への親和性が良いレーザーロックと言う形態で一世を風靡しましたが、時間がたつにつれ定期健診に来ない患者さんに感染が散見されるようになりました。インプラントの長持ちにはまず患者さんに歯周病がないこと、それにきちんと定期健診にいらっしゃることが必要十分条件です。
当院で使用しているインプラントは長期間の臨床成績が極めて良い物に限られ、あまりにも開発が急だったものについては一呼吸置くことにしています。
だってメーカーはいつだっていいことしか言わないもの(笑)。
30年近く使用して問題がないのは今のところノーベルの機械研磨型のものと、スリーアイのハイブリッドタイプの物。前者は一般にはディスコンになり売られていません。頼めば高額な値段で作ってくれるとか。でもは今はもう流行りません。
後者は今もあり年中使っていますがタイウルトラは形が違うだけで精神は同じもの。
温故知新です。
大事なのは歯周病を起こしづらいインプラントなのです。
メーカーの代理人のような人の話ばかり聞いていると足元をすくわれるから注意です。