ステレオサウンドと言う高級オーディオを扱う雑誌に昔、音は人なりと言う言葉が載っていました。
販売店の店員さんも似たようなことを言っていましたから多分正しいのでしょう。
がさつな人は概してガサツな音を出しているし、思慮深い人はそれなりに良い音を出しているそうです。
そういえば昔、国立大学の医学部を出た方のお宅へオーディオ装置を聴きに行く機会がありました。
立派な外国製の広いお宅にお住まいでオーディオは高価な外国製が何組かを取りそろえられ大音量で聴いておられました。そのころの私にはどれもが仰ぎ見るような高級品です。
どうだと言わんばかりに聞かされましたが肝心の音は怪鳥の鳴き声のように甲高くとても長い時間聞く神経は持ち合わせていませんでした。
略歴を伺うと有名な進学校からストレートで大学に入り、周りは馬鹿ばかりだと言わんばかりの自尊心の塊のようなお方でした(笑)。
その後風の便りで病院のスタッフにちょっかいを出したのが奥様にばれ家を追い出されたようでした。
受験戦争の弊害がこんなところにも出ているのですね。
小生の知り合いの医科のドクターでこういう方はほかに知りませんから特異例だったのでしょう。皆さん穏やかでいい方ばかりです。
音は人なり。
言いえて妙です。