昨日旭ヶ丘にある日立システムズホール仙台で待望の五嶋みどりさんのコンサートが全席完売の満席の下で行われました。こんなビッグネームが仙台でコンサートを行うのは本当に久しぶりです。
演目はチャイコフスキーのバイオリン協奏曲でしたが彼女の得意とする曲で、本当に素晴らしいバイオリンの演奏を聴かせていただきました。
音色はしなやかで優しく、聴いているこちらの毛穴にまで染み入るような美音でした。
日本人にしかできない欧米人のバイオリニストからは絶対に聞くことができない音でした。国民性です。
オールチャイコフスキープログラムでしたが、最後はド迫力の第四シンフォニーで締め聴衆の万雷の拍手を得ていましたがわたしにはグリコのおまけ(^^)。
聴かずに帰ろうかとも思いましたが、悪いと思い一応最後までいて足早に会場を後にしました。
みどりさんのencoreのバッハがことのほか素晴らしく彼女のCDに入っている演奏よりも素晴らしい感じがしました。
ずいぶん昔に彼女がイズミティ21に来た時は会場にあちこち空席が見られたのと比べて感無量なものがあります。若くスマートな姿に見とれたものです。もう51歳になっていました。
あの時のencoreのモーツアルトが鮮明によみがえります。
やはり演奏者は会場の聴衆の反応を十分に受け止めて演奏するものですね。
閉ざされたレコーディングスタジオで演奏するのとは全く異なる精神のきらめきがあるのでしょう。
仙台に呼んでくださった仙フィルの事務局に御礼を申し上げたいと思います。
グッジョブ!