地域の訪問診療に寝食を忘れて奮闘していた44歳の若い医師が凶弾に倒れたというニュースは日本全国に衝撃を持って迎えられた。
地域の医師会の会長は巨星墜つだと慨嘆していたが本当だ!
事件は92歳の母親を66歳の息子が世話をしていたということでこれは老々介護の典型だろう。
なにがあったか知らないが92歳まで生きれば天寿を全うしたと考えて介護に来てくださる医師には感謝の言葉しかないはずだが、そうでない人もいるというのがはっきりした。
誰もが猟銃を持っているわけではないが、言葉の行き違いで刃物を向けられることなどもないわけではない。
医者が善人でも患者の家族が善人とは限らないのだ。
これからは訪問診療は防弾チョッキを着ていかざるを得ない殺伐とした時代が来ると思うとやり切れない。
訪問診療に従事する歯科医の皆さんも十分にご注意あれ。