子どもの頃に両親に買ってもらった講談社の絵本はどれも素晴らしい物でした。
お菓子の家や人魚姫などはヨーロッパのお話でしたが、日本の絵本で忘れがたいのは安寿と厨子王です。
これは森鴎外の山椒大夫が元にありましたが子供にはそんなことはどうでもよく、ひたすら志村立美画伯の描くそれは美しい挿絵に魅了されたものです。
実家の離れに建てた勉強部屋に置いておいたら近くの悪ガキに持っていかれてしまいました。ずいぶん昔の話です。
そこで最近ヤフーオークションで落札して眺めていましたがやはり本物が欲しくなりデパートの絵画売り場に相談した結果全国の画廊から探して数点持ってきてくれました。
でも絵自体は素晴らしいのですが色合いが地味でもう一つです。
もう少し色彩感があるものをと言ったらいいのが出たというので今日の昼に来るそうです。
長い間の渇望が癒されるかどうか、楽しみです。