高校生の頃に作ってもらった実家の戸建ての勉強部屋を掃除していたら懐かしや、埃だらけのカセットテープが百本以上出てきました。
自宅に持ち帰りきれいに掃除をして早速デッキに入れて聴いてみましたが、これが意に反して驚くほどのいい音!
NHKFMをエアーチェックしたものが大半なので音質はたかが知れています。
それでも音の実態感は凄く、生々しい。都はるみが朗々と唸っていました(笑)。
CDよりもいい音だと感じましたが歳を取って聴覚が落ちてきたわけでもないようです。
これはテープもレコードもソフトが機械に直接触れることによる音の再生ということに秘密がありそうです。
後輩に話をしたら男女関係と同じで、いい音を出すには触れ合わないといけないのだそうです(苦笑)。
CD登場から42年。その間スーパーオーディオ(SACD)やらハイレゾやら音質向上のための技術は変遷をたどってきましたがいずれも完全な市民権を得たとはいいがたい。
技術屋の自己満足みたいなものです。薄っぺらで屁のような音が大半です。
一方で音楽愛好家は心に響く音を求めてSP盤やレコードに回帰しています。
件のカセットテープも復権の兆しがありラジカセも新しく発売されているようです。
オーディオは先祖返りのようで可笑しいですね。