音の三要素はリズム・、メルディー・ハーモニーですが誤解を恐れずに言えば
音楽を鳴らすための三要素は人格・教養・経済力でしょう。
人格と教養は学問が醸し出すもので経済力は得るのに時間がかかります。
だから音楽喫茶のオーナーは誰でもなれるものではないと言うのが持論です。
最近あちこちのジャズ喫茶や名曲喫茶を訪ねていますが一つとしていい音に出会ったことがありません。
音が平板で濁っていて本来備わるべきしなやかさがかけらもありません。
クラシック喫茶は古びてかび臭い室内に、ばねのへたった椅子に苦いばかりのコーヒー。
作り付けの古いスピーカーはレトロ気分満載ですが音楽に浸る心境には程遠い音質です。
装置が古すぎて初期の性能を維持できていません。
ジャズ喫茶は店主の思い入れ満載の自作装置で真空管アンプで鳴らされていて音は芯のないぼけた音か、
極端なハイ上がりの大音量で耳が悪くなりそうです。長くは聴けません。
概してちょび髭のマスターが小難しい顔をして座っているのが多い(笑)。
結局彼らの鳴らしているのは単なるBGMですと友人が喝破していました。
店の中の調度品にも見るべきものはなく美しさに極めて欠けるがらくた部屋ばかり。
それでもフレンドリーな店主のところには客が寄り付きます。これは人徳。
人生の後半に喫茶店を考えいろいろ計画していましたが、コロナで夢に終わったようです。
なんだかんだで自分の部屋の音が一番だな、はオーディオ好きの偽らざる心境でした(笑)。