伊藤慎一のつぶやき

仙台市にあるセントラル第一歯科クリニック院長のブログです

40年ぶりの患者さん

開業したてでまだペーペーだったころおいでになった患者さんが歯の不調を訴えて来院されました。

 

当時入れたブリッジは何ともないのですが一部の歯が失われていました。

 

もったいないけど新しいブリッジを作るため以前の物を外し綺麗な歯に取り換えてあげました。

上手な技工所さんにお願いしたので出来は素晴らしく今の年齢から考えればずっとお使いいただけると思います。

 

若い時は近視眼になりがちなので大学で習ったことを金科玉条のごとく治療に応用していましたが、今は患者さんの残りの人生を考えながら負担が少なく長持ちする治療に変化してきているのは我ながら驚きです。

 

だからここ十数年頼まれないことはしません。

 

今回もベストはインプラントでしたが高齢者なので避けました。

 

保険治療の原則から外れるので自費になりましたが、取り外し式の義歯では食べていて味がわかりません。

自分の歯を極力使用したブリッジが応用できてよかったです。

 

年齢とともに自分の臨床はどんどん変化していくのを感じます。

これは医科でも同じでしょう。