伊藤慎一のつぶやき

仙台市にあるセントラル第一歯科クリニック院長のブログです

骨移植なしのインプラント

時としてインプラント希望部位に骨が細くてそのままでは移植の必要な方がいます。

 

自家骨を移植するのは確実で安心ですが、採取部位に多少の痛みや晴れが出るのでできるなら避けたいものです。

 

バイオオスの様な造骨材を使用するのも手ですが完全に自分の骨に替わるまでかなりの時間がかかるため最良の処置と言うのは難しいと考えています。

 

ドイツでは検体からいただいた人骨を無害化してリング状にしたボーンリングと言うものを発売していますが日本では厚生省の承認が得られていません。

 

そこで実用的なのは細くなった骨を広げてインプラントを埋め込むことでこれは簡単です。

でも骨を回転機器で削ると熱が出て骨が傷むので使いたくありません。イタリアの超音波切削機ピエゾサージェリーで削り、同じくイタリアのマグネチックマレットで拡大すれば骨を移植したり代用骨を移植する手間が省けて便利です。

私のところではこれを多用しております。

 

でもマグネチックマレットは大信貿易の講習会を海外で受講しないと購入できないのが難点です。

 

日本製の良いものが出るといいのですが。