プロ野球はソフトバンクホークスと読売ジャイアンツのぶっちぎりの優勝で終わった。
双方ともに選手層が厚く、けが人が出てもすぐに代わりの選手がそれ以上の活躍をしていたのが
大きな要因でしょう。
昔は大洋ホエールズとして長い間親しまれた横浜ベイスターズは、
期待されながらエースの怪我により残念ながらペナントを逃した。
監督はヤクルトと巨人で四番を務め二千本安打も達成した努力の人アレックスラミレスさん。
長い間主力として働けたのは類まれな観察眼とデータに基づく緻密な計算の賜物だそう。
惜しくも退任となったが、外野の批判にも動ぜずバントの多用などせずに
打ちまくる攻撃的姿勢は最後まで変わることがなかった。
優勝目前のジャイアンツのピッチャー陣が、終盤さんざんに打ち込まれたのは記憶に新しい。
その横浜をだいぶ前になるが数十年ぶりの優勝に導いたのは中日の大投手だった権藤博氏。
監督の時にピンチになるとグラウンドに走っていきピッチャーに「何とかしなさい!」と
しかりつけるので有名でした。
とにかく選手を甘やかさない。バントはさせずとにかく打ちまくる。
池田高校の蔦監督みたいだった(笑)。
就任一年目に優勝し、日本一にまでなったのだから選手を見る目も野球を良く知っていたのも明らか。
現役の時は権藤、権藤、雨、権藤と言われたほどに毎日晴れていれば必ず登板し、
一年で35勝もした!今では考えられない大投手。
プロは自分の力で金をとれが信条だったから監督になった時その試合は面白かった。
だからラミレスが首になった時に一番最初に評価したのも権藤だった。
権藤氏の解説は極めて明快。投手の良しあしをすぐに見抜くしバッターもしかり。
もう一度権藤に監督を、そしてバッティングコーチにラミレスを配置して采配を見てみたい。
野球は見ていて面白くなければいけません。
82歳の今もダンディーな権藤博さん。ネットからいただきました。
この人の監督のときほどプロ野球が面白かったことはありません。
とにかくピンチの時にマウンドに行き選手をしかりつけるなんて
この人以外にはできなかったでしょう。
「何とかしなさい!と言うのが口癖だったとか(笑)。凄いですね。
現役引退後に5番アイアン一本だけで賭けゴルフをして食っていた伝説があります。
なんとなくありそうな話です。